マクスウェルは電磁気学の集大成の中で空間を移動する電磁エネルギーとして「電磁波」を理論的に予言した。それを実験的に初めて確認したのがヘルツであり、ライデン瓶で高電圧を発生させたとき少し離れた金属の隙間に火花が飛ぶのを見たことが発端であった。彼は電磁波に技術的価値があるとは考えなかったという。しかし、これに興味を抱いたマルコーニは通信技術に応用し、さらに多くの技術者により電波の利用は20世紀の革新技術の一つとなった。
ヘルツの実験を「高周波スパークの空間的移動」と捉えてヘルツの当時には無かった実験器具を使って実施した。
1)実験器具


Fig.2 ネオン管



電波技術および今回の実験に関連する科学・技術の歴史
を用いることによる電磁波の存在の実験的確認
(1909年 ノーベル賞受賞)
高柳健次郎のテレビシステム
2)実験−1 誘導コイルを発信器としたネオン管の点灯
3)実験−2 圧電発火器を発信器としたネオン管の点灯
4)実験−3 テスラコイルを発信器としたネオン管の点灯

ネオン管に導線のアンテナをつけると点灯する。アンテナがなくても管に手を触れると点灯する。

Fig.13 実験の様子