1)実験 ー 向かい合わせた2個のコイル

             
Fig.1 スイッチを入れたり切ったりすると左右に電流計が振れる
    
レンツの法則による説明

Fig. 2 スイッチを閉じたとき


Fig.3 スイッチを開いたとき

2)相互誘導を利用したワイヤレス通信実験

上の実験で、スイッチを閉じた瞬間または 開いた瞬間だけに2個のコイルの間で電流が受け渡されることがわかる。スイッチを閉じたままの一点電流では右のコイル(2次コイル)には電流は流れない。コイルの中で時間と共に変動する電流は 向かい合うもう一つのコイルに電流を誘導する。これを「相互誘導」という。

Fig.4 2個のコイルを向かい合わせる。コイル−1にiPodの音楽の電流を流し、コイルー2にアンプとスピーカーを接続する。2個のコイルの間を広げると音声が途切れるが、向かい合わせると音声が聞こえ、2個のコイルの間で音声信号が受け渡されていることがわかる。

             
Fig.5 これを初めて見た人は、2個のコイルの間のワイヤレス通信をすぐ理解し感動しない人はいない。物理の真理を感動と共に理解できる優れたデモである。

3)変圧器


Fig.6 変圧器は交流の電圧を容易に変えることができる。
Fig.7 コアを共有する変圧器
誘電コイルやイグニッションコイルで用いられている。


4)練習問題


スイッチを矢印のように動かしたとき検流計の針はどのように動くか?