JR武蔵五日市駅近く、秋川渓谷沿いにそびえる城山は、中世の戸倉城があった山。檜原街道の荷田子から城跡の西にある尾根にとりつく。尾根道は木々の間から山々がうっすら見えるが展望は良くない。城山近くの送電塔付近で多数の日本猿を見た。城山山頂は北〜東方向の展望に優れる。山頂から東の登山道を降りた所では南方向の展望が開けている。東に降りる路は急勾配。勾配が緩くなったあたりに2つの小屋がありこの付近の路が不明瞭である。無事盆堀川に降りたあと、ふもとの道を歩いて名湯、瀬音の湯で一休みした後帰路についた。帰宅後、山頂から見える山々の山座同定を実施した。
ハイキングコース
駐車場 ー 瀬音の湯 ー 荷田子 ー 尾根路 ー 送電塔 ー 戸倉城山山頂
ー 久保川原 ー 駐車場 ー 瀬音の湯 ー 帰宅
山麓の西戸倉から見上げた城山 ハイキングコース
城山山頂からの展望と山座同定−1 北方向
御岳山奥の院、日の出山、麻生山がはっきりと見える。正面の日の出山は青梅からは尖って見えるのにこちらからは平坦だ。山頂の休憩所の建物まで識別できる。以前、日の出山からこちらの方向を展望してこの城山を同定したことがあった。(日の出山ハイキング)こうして双方向からの展望を比較するのも面白い。城山山頂からの展望と山座同定−2 東方向
五日市の街並みを眼下に見下ろすことができる。左側に目立った峰がない緑の丘陵が広がっている。青梅市南部、日の出町、あきる野市北部を含むあたりだ。二ツ塚峠と満地峠を結ぶ尾根は「日の出アルプス」と呼ばれていて、ハイキングしたことがあるがここから眺めると随分と長い距離に感じられる。五日市の街のすぐ北、つまり左手、には天笠山、唐松山、天竺山があり、また、右手方向には、高尾山、網代城山、網代弁天山などの存在感のある低山がある。これらの小さな低山達も歩いてみたい。街の中を蛇行する秋川は、河岸に沿って続く並木からその経路を辿ることができる。山座同定のための基準としては、左方向の丘陵中にある「文化の森給水所」と右方向の361峰を採用した。前者は、天文台のような独特の形で識別できた。城山山頂からの展望と山座同定−3 南方向
山頂では南側の視界は良くないが、東側の登山道の岩を降りた所の崖っぷちから南の山波を180°展望できる。この辺りは馴染みが薄く地図と格闘しながら山座同定を進めた。左側の尾根にそびえる送電塔(t5)と右の端近くの尖った頂き(656峰)を方向の基準とした。すぐ前の堂々とした山塊は名前がわからず、標高を峰の名前とした。左側にある今熊山には著名な神社があるそうだ。臼杵山、市道山、そして目の前の山塊に隠れて見えない刈寄山は、「戸倉三山」と呼ばれてハイカーに人気の山だそうだ。城山山頂からの山座同定に使用した地図