第4日〜6日(2008.11.27 木〜11.29 土曜日)
ジョージア州の山荘

山荘生活

昨夜は、アトランタ空港まで娘をピックアップしに深夜のドライブ。昼間は感謝祭の旅行客で道路が混んでいたというが、深夜にはその混雑もなく往復ともおよそ2時間であった。


この山荘は細い山道を15分ほどドライブした行き止まりにある。国立公園の山並みがそばに迫っている。人間8人、犬4頭の共同生活だ。 (写真、もう一頭の犬は写真嫌いで後方に隠れた) 

こちらには4頭とも写っている。

写真嫌いの犬トラビス(左端)は、静かで人なつこくすぐ仲良しになった。雷嫌いからフラッシュがたかれるカメラ嫌いになったそう。黒犬サーシャ(左から2番目)は私とは親友の仲。2年ぶりに会ったのだが、会ったとたん興奮してそ
こら中を走り回って歓迎してくれた。その右の黒犬リアは大人しくてシャイであり、あまり相手になってくれない。右端のダスティは気むずかし屋でこわい。


人間8人は、おしゃべり、得意料理、ゲームなどで楽しく過ごした。


山荘には、広いリビングのほか2階と地階に部屋があり申し分ない設備であった。

 
第7日〜9日(2008.11.30 日〜12.2 火曜日)
帰りのドライブ

リッチモンドまでは雨中のドライブ(11月30日、日曜日)

朝8時半、雨。別れを惜しみながら山荘を出発。20分ほどでサウスカロライナ州(今回の旅行で10番目の州)に入る。Greenville付近は、以前仕事でよく来たところ。昔の仕事仲間のことを思い出す。

10:30にノースカロライナ州へ。ダーラムDurhamで高速道路を降り休息。具合よくYMCAを見つけたのでここでインターネットを利用する。今晩のリッチモンドでの宿泊を予約するためだ。良い宿がとれた。


(旅のTips ー 今回の旅行でこの日だけは宿を予約していなかった。ジョージア州を何時に出発するか未定であったためだ。出発前は、ワシントンまで西よりの「近道」を通って田舎町で宿をとろうかと考えていた。しかし、大都会のリッチモンドの方が「良い宿に安く泊まれる」ことがわかった。都会の方が競争が激しいためであろう。)


17:30、バージニア州へ。ノースカロライナからバージニアにかけては、ハイウェイに沿って松並木が多いのがちょっと意外だ。リッチモンドの宿に19:00着。今日は、雨の中のドライブだった。移動日だから良しとしよう。


ワシントン(12月1日、月曜日)

8:50、リッチモンドの宿を発つ。ここは、南北戦争のときの南部連合の首都。市内の激戦地などに思いを馳せるが、今回は寄らずに一路ワシントン Washington D. C. へ。


10:00ごろ、ワシントン中心部の駐車場に車を置き、「国立女性美術館」National Museum of Women in the Artsを見学。印象に残ったのは、メキシコの画家、フリーダ・カーロの「自画像」(右写真)。今年2月に彼女の博物館を訪問したから。この絵で彼女が持っている紙には、「この絵をレオン・トロツキーに捧げる」とある。ロシアの革命家、トロツキーがフリーダの家に住んだのが1936~1939年、この絵の制作が1937年とあるので、同じ家に住んでいたころに描かれたのだ。ディエゴ・リベラ夫人であるフリーダとトロツキーは不倫の仲となり、そのためにトロツキーは転居することになったという。この絵は、そのような恋人の物語と世界史を思い起こさせる。


午後は、久美子は他の美術館、私は「スパイ博物館」へ。スパイは大変な仕事だな。その後、ホワイトハウス方面に歩く。ワシントンの首都らしいたたずまいを見て、日本が新しい首都を持つ可能性などについて考える。


ディナーはホテル近くにあるイタリアレストラン(Trattoria Alberto, 506, 8th St SE)へ。なかなか良い店だ。静かな雰囲気だが、地元のイタリア人を中心に人気の店のようで繁盛していた。サービスをしてくれたアレクサンダーはいかにもイタリア人という感じでジェスチャーたっぷりの会話だ。祖父がシチリア島・コルレオーネ出身ということで映画ゴッドファーザーの話などをした。久美子は、いつものようにデザートに自家製の「ティラミス」を楽しんでいた。


ワシントンからニューヨークへ(12月2日、火曜日)

久美子は朝から美術館へ。
軽い風邪気味の私はホテルで休養後昼前に町に出て彫像公園を見学した。ロダンの作品である「カレーの市民」、「バルザック」などを久しぶりに味わう。Juan MunozのLast Conversation Pieceという作品(右)は5人の人間関係が生き生きと表現されていて面白いと思った。


14:30ごろワシントンを出発。メリーランド州ボルチモアBaltimoaを15:30、16:25にサスケハナSusquehanna川を渡る。16:40にデラウエア州(今回の旅行で11番目の州)に入り、すぐ大きなデラウエア川を渡るとニュージャージー州。この州の高速道路New Jersey Turn Pike はすばらしい。乗用車用3車線、トラック・バス用3車線で、途中にある料金所もパス(EZ Pass)を装着していれば時速65マイル/hで通過して自動課金してくれる。(第1日目に、ニュージャージー州をあまり良く書かないですみません。この高速道路は特筆ものだ)

19:00すぎ無事わが家に到着した。

(ここまで読んでいただいた方に感謝します)

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フリーダ・カーロ「自画像」