第2日(2008.11.25 火曜日)
バージニアからテネシーへ(シェナンドア国立公園)
シェナンドア国立公園フロントロイヤルの宿を朝8時に出発。昨夜の雨がうそのように雲一つない快晴だ。町の南からすぐシェナンドア国立公園のスカイラインが始まっている。 この国立公園は南北に走る山脈上にあり、その東西の展望に優れている。

下の写真は西方の展望で、遠方にアパラチア本山脈、眼下にシェナンドア川とその谷を望み美しい。この谷は、南北戦争時に南軍が北に侵攻するために利用した「ハイウェイ」だったという。

国立公園の東方には、小山が連なり凹凸の多い台地を展望できる。ピエドモントPiedmont(= Foot of Mountainの意)と呼ばれる台地である。スカイラインをドライブする間、鹿をたくさん見かけた。


スカイラインは60マイル以上あるが、その1/4ぐらいで下山道を西に降りる(9:30)。
シェナンドアの谷を横断しニューマーケットへ。


この町も1864年に南北戦争の戦いがあった。北軍のジーゲル率いる6000に対し南軍のブリッキンリッジ率いる4500は劣勢にもかかわらず善戦し勝利した。このとき、南軍には十四才から十八才までの少年兵250もいたという。

国道81号線
を南へ。この国道は、ドライブしながら周囲の様子がよくわかり楽しいドライブである。14:30ごろ、Hungry Mother State Parkというおもしろい名前の公園標識を見る。15:20にテネシー州に入る。今回のドライブでは第7番目の州だ。すぐに国道は大変な渋滞になる。およそ30分の渋滞運転。渋滞の原因はクリスマスツリーを満載したトラックが横転していたためであった(右写真)。


南部料理を楽しむ

17:00、ノックスビルKnoxville南方アルコアAlcoaにあるホテル(Courtyard de Marriott) に到着。
昨夜のモーテルに比べて格段に設備が良いと久美子はご満悦。ここでレストランを紹介され、繰り出す。”Foothills Milling Co. Restaurant”(315, Washington St.)で、上品でおいしい料理を楽しむことができた(右写真)。前菜でいただいた青トマトのフライ、ウサギのレバーのフライ、本菜の料理(内容は忘れた)は南部料理。すっかり満足した。
 
第3日(2008.11.26 水曜日)
テネシーからジョージアへ(グレート・スモーキー・マウンテン国立公園)

グレート・スモーキー・マウンテン国立公園

8:45、宿を出発。国立公園西部にあるケーズコーブCades Coveへ。ここは山に囲まれた広い盆地である。
盆地は19世紀に開拓者がチェロキーインディアンから購入して切り開いたもので20世紀はじめごろには開拓は放棄された。Cades Coveの名の由来ははっきりしない。 山麓に沿って一方通行の細い自動車道路をゆっくりドライブしながらの観光だ。茅のような植物に着いた霜が白く光って美しい(写真上)。たくさんのエルク(鹿)を草原に見ることができる。「大草原の小さな家」に出てくるような開拓者の小屋がいくつかあり、教会に使われた小屋もある。途中のビジターセンターに寄ったあとおよそ1時間の周遊観光を終えた。


来た道を戻りさらに川のせせらぎに沿って30分ほどドライブしてRT441から登山道を登る。峠で降りて昼食。東方に青くかすむ山なみをのぞむ。「スモーキー・マウンテン」の名は、豊かな森林から発生する水蒸気で山々がかすんで見えることからつけられたとのこと。


峠は、テネシー州と今回の第8番目の州、ノース・カロライナ州の州境になっている。下り道には雪が少しだが残っている。スリップで岸壁に衝突する事故も目撃した。気をつけよう。

ここからおよそ1時間山をくだり第9番目の州、ジョージア州に入る。その山間の町クレイトンClaytonの狭い山道を登ってようやくわれわれの山荘を見つけた。

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