INDIA 天竺(インド)へ
ー 07年11~12月
インド - 戦後間もない少年のころの思い出は、時のネール首相から贈られたインディラというメス象のこと。遠いインドの人々からの大きな贈り物は荒廃した日本を明るくした大ニュースであった。上野動物園への遠足で愛くるしい象を目の前にして以来インドは世界で一番好きな国のひとつになった。インディラが来る前、動物園には大型動物がほとんどいなかったのだ。
インドは天竺。目の前のイメージは平面のインド地図から3次元の世界に変わる。夕日の沈むかなた、シナのさらに西にあるという西方浄土、天竺を思う。その天竺から仏陀の教えがシルクロード・シナ・朝鮮を通って日本に伝えられ、日本文化の基礎になった。三蔵法師が孫悟空らを従えて西域諸国の魑魅魍魎(ちみもうりょう)と戦いながら天竺に向かう痛快な物語は少年時代いちばん好きなものだった。そして、その玄奘三蔵が伝えた般若心経は日本人にとって最もなじみ深い深遠な智慧が説かれている。
勉学時代に、インド人が抽象的概念に秀で、古来より「哲学」をもった人々であると知る。ゼロの概念を用いた数字の繰り上がり表記法はインド人によって発明された。これをヨーロッパに伝えたのがアラビア人だったので現在はアラビア数字と呼ばれるが。
そのインドに旅をする。今回は、荷物を極力少なくして「バックパッカー」として旅行をすることにした。若いころにあこがれた夢を初めて実現するのだ。ただ、パソコンは持参し、できるだけ生の旅行記をインターネットサイトに載せていくことにした。 「次へ」
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独り旅の首都ニューデリーでインドにショック!、カジュラホーで美しい彫像群に感嘆、ガンジス川のバラナシーで心の底からリラックス、仏教発祥のブッダガヤで心を洗い、ヒマラヤに近いダージリンではエベレストを遠望、「秘境」アッサム地方で自然を満喫、デリーに戻り妻・久美子を迎え、ともに世界の美宝・タージ・マハールへ、エローラの奇跡の窟院、アジャンタのすばらしい壁画を観光後、ムンバイ(ボンベイ)では海を渡りエレファンタ島の大きなヒンズー彫像に見とれ、またムンバイの博物館を見学した。12月19日無事にNYの自宅に戻った(12月19日朝記)。
旅行中にサイトを見ていただいた皆様に感謝します。
旅行後のまとめ(EPILOGUE)を追加中(最終更新1月6日)。
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welcome to the world as seen through my eyes