春の陽気に誘われて高尾山から尾根づたいに景信山まで歩いた。ここに来たのは数十年ぶりである。好天に恵まれて、眺望が素晴らしい。 南には白雪頂く富士山、丹沢山塊、東には広大な関東平野が広がっている。遠くに都心のビルが認められるが、どこがどこだか皆目わからない。今回はこの平野の場所の同定に挑戦することにした。山座同定とは 呼べない。なんと呼べば良いのだろう?「パノラマ同定」と呼ぼうか。
  
1番目のパノラマ写真が北~東~南東方向で、広大な関東平野の中に圧倒されるほど多くの建物があり、地図1と地図2を使っても最初はどこかどかだかわからず同定が困難に感じられた。 写真右にある「八王子JCT」の南側トンネル入り口を105°、恩方トンネル南を51°とした。また43°にある緑色のフェンスがゴルフ練習場であることをGoogleEarthで確認した。
  
これらを基準にして写真の下に方角のメモリを描き入れた。このメモリを使って写真と地図を比較すると、東京サマーランドの観覧車、横田基地、西武ドーム、創価大学の建物に加えて、うっすらと東京スカイツリーも確認できた。
  
2番目のパノラマ写真は東~南東~南方向で。今朝から歩いてきた、ケーブルカー高尾山駅、高尾山、城山、小仏峠、景信山と続く尾根がよくわかる。方角の導入はこの場合は容易で、 地図3を参照し、大山と大室山を基準としてメモリを描き入れた。丹沢山塊の峰々に加えてその手前にある峰の同定を実施した。地図に名が記されていない峰が多いが、きっと良い名があるのだろう。

地図1:景信山〜八王子地域図
 
地図2:広域地図
 
地図3:景信山南方