(旅行記)とんぺいくさまくら 27
Natural Parks in NY
ニューヨーク近郊の自然公園
2017~2019
2017年夏は好きな遠出の旅行はあきらめて近場を歩こうと決めた。3月末ごろから足の痛みなど体調を崩して、これが運動不足から来ているようだから。
夏休みの最後のハイキングはお隣の州、コネチカットの州立公園へ。
公園の西側に車を置いて、緑豊かな森林の道を北上。ところどころにトレイルの表示があるが、案内のない道が多く迷う。グリーンのトレイルを進んだつもりが、ふと見るとさっき通ったところだ。図の丸のところで道を間違えたのだ。道を引き返してから南下。森林が続き花もなければ鳥の鳴き声もしない。大型犬を連れた人やマウンテンバイクの人に出会った。
ようやくMianus川に出た。川の近くで蝶を見つけた(写真)。再び山のトレイルで迷う(地図中央の丸印)。広い道に出てもうすぐ駐車場というところでダムを通る脇道に入りこれがまたわからない。踏み跡を歩いて行ったら民家(と行っても豪邸)の入り口に降りた。やれやれ。
川沿いの道は景色も良くわかりやすいトレイルだが、山の中は迷路の様で迷いやすい公園であった。
蝶の名前は現在不明である。
Pawlingは我が家のあるWestchesterの真北に位置し、ドライブで1時間。Quaker Lakeを過ぎて車を置いて2時半にハイキングを開始。
Yellowのトレイルから(誤って)北に向かうWhiteのトレイルへ。尾根道に出てRedのトレイルを南へ。そのままRedでLakeの南に出るつもりが(再び誤って)Whiteを西南に降りて行く。見晴らしが効かない林の道が続き方向がわからない。
二人の重装備のハイカーに出会い、ようやくこれがAppalatian Trailであると気づく。林から広い草原に出て、位置を確認して来た道を戻ることに。トレイルは色の標識があるがとてもわかりにくく、帰り道でも2回道を間違えそうになった。易しそうに見えて苦労をした一年ぶりのハイキングであった。
5月の中旬から雨が続いた。今日も雨の予報だったが昼ごろ薄日がさしてきたのでTeatownより近いCranberryへ。前回行った時に野性味豊かなところなので野の花も多いのでは、と期待して行った。湖を西側からまわるトレイルを歩く。鳥の鳴き声がよく聞こえる。が、草花はない。東のトレイルにThe Quarryと書いた案内板がありそれにつられて行く。現れたのが、写真の岩石地帯で意外な景色に驚かされる。岩山に囲まれた場所に車輪があり、およそ100年前にKensico Dam建設の為に切り出した採石場跡地 であるとわかる。車輪の横に小指ほどの大きさの可憐な黄色い花を見つけた。岩山に興じて歩いていると青年に会い、結局二人で話しながら駐車場まで歩いた。彼CrandronはBethlehem,Pensilvania出身でBioPharmaceutical関係の会社に勤める科学技術者。 再会を約束す。
新緑のトレイル 吹き出る新芽 Twinleaf (アメリカ竜田草)
Violet (スミレ) Violet (スミレ) さえずり(video ) 「滝」(video )
朝7時半から東のトレイルを歩く。この1週間気温が夏のようであったが、木々に若葉が吹き出て景色が一変している。
今日歩いた公園西側のトレイル 1 ~ 7 Yellow trout-lily(カタクリ) Twinleaf(アメリカ竜田草)
ここは4度目の訪問だが春は初めて。今回は、西側の長いトレイルを歩いた。天気も良く、湖南部には家族連れが多かったが、北部、西部には全く人影がなく静かなウォーキングとなった。日差しは明るく春らしいが、木々はまだ葉が無いものが多く、トレイル沿いに花も少ない。それでも、黄色のカタクリの花(写真)を見つけた。可愛い花だ。この花の葉の群落があったので近いうちにいっせいに咲くのではないか。右上の写真の白い花は、TwinleafかBloodrootか。サイト の情報から多分前者と推定した。小川に咲くMarsh marigolds (立金花リュウキンカ)やぜんまい(?)など早春らしい。1、2週間でまた景色が変わるだろう。
Marsh marigolds (リュウキンカ)Fern (ぜんまい?) American Robin トレイル最西端付近
1. Trail 数日前の降雪が残る道 2. "Forever" bench 3. A formative art 倒木の根の造形
昨年夏に2回(7-19-2017、8-9-2017)歩いた公園だ。トレイルには雪が残り、滑らないように気をつける。湖を時計回りに歩く。"Forever"のベンチが懐かしい。湖畔に根こそぎ倒れた木が多い。数日前の強い吹雪によるのであろう。右上のような造形美を見せている根を見つけた。あと2、3週間もすれば春の花が咲くのではないだろうか。その頃また来よう。
Byram Shore and Rosenwald Park 公園近く、広い庭園の邸宅 Self Storage
NY州の東、コネチカット州の西端にあるこじんまりとした公園まで往復のウォーキング。 ヨットハーバーがある。海の向こうは15年前まで住んでいたロングアイランド島。この辺りの海辺沿いは豪邸の敷地となっている。写真中は、ゴルフ場のように広い庭園のある邸宅。もう紅葉が始まっている。写真右は、「賃貸の物置」ともいうべきビルで、日本では見かけず?アメリカに多い 施設だ。自宅に収まりきれないものを収納する場所である。たくさんのものを買いすぎたり、捨てられないものが増えすぎて利用する。日本ではどのようにしているのだろう?このようなビジネスは成立しないのだろうか?(トランクルームというのがそれに相当するのですね)
Trail Meadow and Lake Tiny butterflies シジミチョウ アメンボとシジミチョウ
富豪ロックフェラー家が、所有していた4000エーカーの土地のうちおよそ900エーカーをNY州に寄贈して作られた森林公園。写真左のように、トレイルは自動車が通れるほどの広さで細かな砂利を敷いて歩きやすい。今日は見なかったが、10年前に来た時には乗馬を楽しむ人たちがいた。広大な森林であるがよく整備されていて雰囲気が明るいのが良い。公園内には人造湖、いくつかの小川、森林、広場など変化があって気持ちが落ち着く。歩きやすい道を歩きすぎたのか疲れた。小川の水面のアメンボ、トレイルで乱舞するシジミチョウが妙に懐かしくビデオを撮影した。(パーキング$6、Sleepy Hollow Rd側はタダ)次回はハドソン川近くのエリアを歩こう。
1: Red Trail, 2: Yellow T., 3: Orange T. Shadow Lake and lotus flowers Vernay Lake and a Dragonfly
この 自然公園は2回目。前回(7-19-2017)はTeatown Lakeの湖畔を歩いたが、今回は東側の3っつのトレイル1〜3を選んだ。11時に歩き始める。1番目のRed Trailは静かな林の中を歩く。2番目のYellow Trailは岩を登り谷を降る起伏の多いコースで面白い。最高高度点でサンドイッチのランチ。下りも快適に歩く。小さな湖で小学生が蛙をとって遊んでいた。3番目のOrange Trailは2つの湖がある。Shadow Lakeでは人気のない湖面に蓮の白い花が咲き、湖畔にしばらく座って鑑賞した(写真中)。ここから長いトレイルを歩きVernay Lakeでたくさんのトンボを見る。3時に車に戻る。トレイルに変化が多く楽しいウォーキングだった。
Ryeの街の東南にあるManursing Islandという陸続きの「島」まで歩いて行く。ここは前にも一度来たことがある。Grace Church St.からKirby Ln.に入り南下。この辺りは館のような高級住宅が並ぶ。中の写真の花が館の門で咲いている。綺麗で良い香りだ。あじさいの仲間でLimelight Hydrangea らしい。右の写真は島に続く細く半島のような道である。島の北側は団地になっていて部外者は入ることができない。南にはManursing Island Clubというスポーツクラブが海岸を占領している。門番に断って通過することに。ここから西にEdith G. Read Wildlife Sancturary という小さな自然公園がある。水辺沿いのトレイルを進む。公園を出てしばらく行くと大きな遊園地、Playland があり賑わっていた。13番のバスに乗り帰った。NYのバスは地下鉄と共用のカードMetroCardが必要だが今日は忘れた。現地で買うことができないのが不便だ。両替したコイン$1.35で乗車した。
Cranberry Lake Preserveは、6月27日に一周した広大なKensico Lakeの東に位置する。地図で見ると小さな湖である。Kensico Lakeが人造湖であるのに対し、Cranberry Lakeは氷河が削った谷間の湖であるとのことだ。公園の北の端に車をおき、東側のトレイルを行く。鬱蒼としたブナなどの広葉樹林の森である。ところどころ、木の幹にトレイルを示す赤、青、黄、などの小さな目印(blaze)がありそれを頼りに進む。この印があっても道に迷いそうだ。富士山麓の樹海はこんなところだろうか。スマートフォンのコンパスで確かめながら歩く。行けども行けども木ばかりで湖がなかなか見えない。南部のSouth Pondの南側を回って公園の西のトレイルを北上。ようやく木々の間から水面を見る。この公園も展望が効くところは少ない。南部の湿原のところに野鳥の観察タワーがあった。時期と時間を選べば楽しめるのだろう。
この公園の西にあるゴルフコースには数え切れないほど来たことがある。東側にある大きなプールは家族の行楽で有名らしい。今回ウォーキングの最後にトレイルから撮ったのが上の写真である。ここのトレイルは歩くのは初めてで、トレイルマップの北側の地域を大回りで一周した。大部分が林の中を延々と続く道である。途中2回ほど馴染みのゴルフコースに近くなる。それ以外は展望が効かず全く面白みに欠けるトレイルであった。したがって写真もプール以外ない。早朝なら野鳥が観察できるだろうか。
この公園のことはこれまで知らなかったがとても良いところだ。Teatown Lakeの湖畔を一周するトレイルが気持ちが良い。水辺から離れると高い木の林の中に長いハイキングコースが続いている。水辺に戻り浮橋から睡蓮の花とその周りに飛ぶトンボを鑑賞する。トレイル沿いにところどころに設置されているベンチは大部分が寄贈品である。説明板が詳しく、この公園を愛して亡くなった人の縁者により設置されたことがわかる。湖畔の一つのベンチ(右の写真)は他のとは違っていて小さなパネルがあるだけで説明がない。パネルの二人の名は恋人同士?兄と妹?二人にはどのような物語があったのだろうか。私の想像では、二人は仲の良い夫婦で二人の子供達がこれを作った・・・
6-27-2017 Kensico Lake , Valhalla, Armonk
家からドライブで20分ほど北にある Kensico Lakeは大きな人造湖。この湖の水はニューヨーク市の水道に使われている。7・11の時には毒物投入によるテロを防ぐために周辺住民が監視をしたそうだ。左の写真は、巨大なダムの頂上部である。普通のハイキングではこの道路を東に行って終わり。今回、この広大な湖を一周することにした。湖の西側は広い道とまばらな住宅のある地域であり快適に歩く。湖の北端から南下する120号線、途中から分かれる22号線共に交通量が多く歩道がない自動車道路である。中の写真は湖の上をまたぐ橋の手前から南方を撮ったものである。およそ5時間のウォーキングでダムの下のマイカーにたどり着いた。今回の歩きは少々無謀であった。
国道1号線沿いにある郡立公園である。林と湿原の中のトレイルを歩く。野鳥観察を期待したが真夏の昼のせいか多くはない。南端の海辺近くで猛禽類の巣を見つけた。ミサゴOsprayだ。つがいで卵を温めているようだ。私を警戒して巣から鳴き声で威嚇している(ビデオ)。
6-13-2017、6-16-2017 Boston Post Road Port Chester - Mamaroneck 約7 miles
家から国道1号線を東に。この道は"The Boston Post Road"という名で、その名の通り、ニューヨークとボストンを郵便馬車が通った歴史ある街道で開始は1673年 だ。NY州内では西から東に、Port Chester、Rye、Harrison、Mamaroneck、Larchmont、New Rochelle・・・と歴史ある街を結んでニューヨーク市まで達している。Ryeの中心部を通り過ぎてから交通量も少なくなる。城のような外観のアパートがある。格式があって良いが、多分エレベーターはないだろう。Old Rye Fort 1675 の標識がある。1775年が合衆国の独立だからその100年前、1675年にフィリップ王戦争で対インディアンに対する砦が築かれた場所。現在は国教会の牧師館である。街道沿いにはこのように史跡が多い。およそ2時間の歩け歩けでMamaroneck鉄道駅に。このコースのウォーキングを2回実施した。