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(旅行記)とんぺいくさまくら 24

Kusamakura

Lake Atitlan, Maya People and Standing at a 3020m Summit, Guatemala

アティトラン湖、マヤの人々、3020m登頂(グアテマラ)  

    December 21, 2014- January 2, 2015                    森谷 東平  Tohei Moritani

はじめに

「世界一美しい湖」が中米にあると聞いたのはいつのことだったのだろう。そこには、色鮮やかな民族衣装を纏う人々が暮らす小さな村々があるという。メキシコの南隣の国、グアテマラの首都から西に150kmにあるアティトラン湖。

今年の年末、年始はその夢のような土地でのんびり過ごすことにした。スペイン語も覚束ないし、治安や衛生面の不安もあるが・・・

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第1日(Dec 21 SUN)出発 ー NJ→ グアテマラ空港 → パナハッチェル

朝5時半ドライブでNJニューアーク空港へ。9時発の便が2時間近くも遅れて出発。およそ5時間のフライト。4時間経って眼下に見えた陸地はキューバだろうかユカタン半島だろうか。

グアテマラ空港で待っているはずのシャトルバスがいない。バス会社に電話すると遅れたからもう便はないという。払い戻しもしないと。やれやれ、しばし考えた後、タクシーで行くことに。節約旅行のはずが初日からうまくいかない。湖畔のパナハッチェルまで3時間のドライブだ。

タクシーの窓から見るグアテマラの景色はあまり見るものなし。空は晴れ渡っている。2時間ほど経ったときに左手の地平線にもくもくとした雲が連なっているのを見る。天上は青空が広がっているのにおかしなことだ。ちょうどその時、運転手がパナハッチェルはこの下だ、と左手を指す。車道は湖の北側を大きく回っていくのだ、と。全てスペイン語だがジェスチャーを交えているのでよく分かる。そうか、目指すアティトラン湖は雲の下なのか?

ハイウェイから左の狭い道を降りていく。行けども行けども下り坂だ。夕闇が始まり、まるで地底に降りていくかのよう。小さな村をいくつか過ぎた後、狭い坂道を囲む少し賑やかな村ソロラSololaに着く(Map-1)。ここから断崖を降りるかのように暗い下り坂がさらに続き地の底に着いたと思ったらそこがパナハッチェルPanajachel(Map-2)。午後6時半、湖畔の宿に落ち着いた。1時間の時差があるので、家を出てから14時間の旅であった。

 

     ここに鳥瞰図と写真が出てきます。少し時間がかかるかもしれませんが・・・Lake
   ピンクで示したルートは番号順に今回の訪問地を示す。

Panorama
6時半ごろ湖畔に出る。対岸の3っつの富士山型火山を望む。中央左手で頂上が二つに分かれて見えるのが、トリマン火山Volcan Toliman 3158 mとアティトラン火山Volcan Atitlan 3535 m。中央右手で雲がかかっているのがサンペドロ火山Volcan San Pedro 3020 m。

第2日(Dec 22 MON) パナハッチェル  ホテルPlaya Linda

普段の習慣どおり5時過ぎに目がさめる。花であふれる庭を横切って朝の湖畔を歩こうとしたら、宿の門がロックされていて外に出られない。空港で会った日本語を話すグアテマラの青年が、「この国は自然はきれいだが危険だよ」と言っていたのを思い出す。ガイドブックにも「強盗に注意」とある。そういえば、この村の家の窓には鉄格子があるものが多い。これまでいろいろな国を旅行したけれど宿に泊まって朝外出できなかったのはこれが初めてではないだろうか。あらためて安全を考える。

朝食後、アメリカ人の旅行者に出会う。彼によれば「盗賊」が出没する地帯は湖の真南の山沿いの道路だという。これから行こうとしている東側は安全というので安心した。

湖東岸の村巡りのウォーキング 

水上タクシーで湖の東南にあるサンルーカストリマンSan Lucas Tolimanに渡る(Map-3)。大きな村で道が入り組んでいる。地図はないか、と訪ねたがどこでも笑って無い、と言う。道端で反物を売っている。なかなか鮮やかな柄だ。値段は、Q500 ($75)という。マーケットで買い物する女性も男性もそれぞれ個性的な柄の衣装なのが面白い。 この村は観光客を見かけない。

Tuk Tukと呼ばれる三輪のタクシーに乗る。若い運転手はスペイン語でいろいろまくし立てるが、何を言っているかわからない。多分、私が頼んだ行き先が交通不便で帰りに困るぞ、と言っているらしい。いいからとにかく行け、と催促。急な山道を非力なエンジンでなんとか登って30分、湖から切り立った山の上の小さな村であるアグアエスコンディードAgua Escondido(Map-4)に着いた。家もほとんど無く会う人も少ないところ。Tuk Tukと別れウォーキングの開始だ。
TukTukTuk Tuk

 

agua
   Lake Atitlan from AguaEscondido(Map-4)    湖の東、アグアエスコンディードからの眺め 

正面の白い三角の土地と右の崖の中間、白い建物が連なるあたりが昨日から滞在中のパナハッチェル 。  その上方、山の中腹の白い部分がソロラ。これからあのパナハッチェルまで15kmを歩くのだ。

尾根沿いの自動車道を歩いて行くと、次の村サンアントニオ・パロポSan Antonio Palopoへの標識を見つけてほっとする。左に湖の絶景を見ながら砂の道を下っていく。ときどき通るトラックが巻き上げる砂埃がすごい。この土は火山灰が起源なのだろう。およそ2時間でサンアントニオ・パロポ(Map-5)に着き湖岸のレストランで昼食。そこに居た小さな子供達もきれいな柄の民族衣装を着て遊んでいる(下写真)。そこでクリント・イーストウッド似のフランス人青年と話をする。彼は4ヶ月間中米諸国を旅行するということだ。この村は、パナハッチェルからシャトルバスが来ているらしく何人か旅行者を見たが小さな静かなところだ。

さらに歩いて、サンタカタリーナ・パロポSanta Catalina Palopo(Map-6)へ向かう。山道でオートバイの男性が後ろに乗るか?と聞いてくれたが礼を言って断った。出会った二人の少女の衣装もきれいだ。快く写真を撮らせてくれた(右)。サンタカタリーナは、観光客が多く賑わっていた。そこからパナハッチェルに向かう崖沿いの道は高低差が大きい。久しぶりに長距離を歩いてさすがに疲れた。

今日は、ここパナハッチェルを入れて5つの村をまわる大旅行であった。どこでも人々は愛想が良く、素朴で自然な微笑みがうれしい。自然に着こなしている民族衣装がすばらしかった。

8
  Santa Catalina Palopo  (Map-6)

 

4
       San Lucas Toliman  (Map-3)
5       San Lucas Toliman  (Map-3) 6San Antonio Palopo   (Map-5) 7        San Antonio Palopo  (Map-5)

 

第3日(Dec 23 TUE)

パナハッチェルの朝。ホテルの前の道路に沿ってがらんとしたバラックがたくさんの並んでいる。そこに背中に背負った袋詰めの土産物を持ち込んで綺麗に並べている。その品々は昨日の夜にきれいに袋詰めして持ち帰ったもので、今朝また並べ直しているのだ。どの店も似たような品を山ほど揃えている。毎日毎日この重労働を繰り返しているのだろうが、どれほど売れているのか心配になるほど大変な商売だ。

どの村にもたくさんの犬を見かけるが飼われているのかどうかわからない。めったに吠えることもなく人々と仲良く共存している。犬は人々に無関心で、人々も犬に注意を払うことも無い。首輪も鎖もなく実に自由に生きている。寝るときは真横に足を投げ出していてすっかりリラックス。

パナハッチェルから南西岸の村サンチャゴ(Map-7)へ移動

昼ごろ、シャトルボート(ランチャ)で南西岸の村サンチャゴへ。湖畔で最大の村ということだ。そこで水上タクシーに乗り換えこれから4泊予定のHOTEL Posada de Santiagoのドック(モエゲ)につける。水上タクシーの運転手は最初はQ100だと言っていたが資料を示して高い、と言ったらすぐQ50に下げた。これでも予定の倍だが妥協した。(Q100 = $13)(Q:ケツァール)

ホテルはジャングルの中に部屋が点在するリゾート型だ。正面にサンペドロ火山が美しい。

さっそく歩いて10分、サンチャゴの中心のメルカド(マーケット)へ。そばのカテドラルに寄る。1581年に建てられたというからコロンブスが来てから100年もしないうちだ。

ManSantiago Atitlan  (Map-7)
男性の普通の衣装

Tomatoes
Santiago Atitlan   (Map-7) 
トマトととうもろこしはアメリカ大陸が原産。トマトは小ぶりだが美味しい。断りなくカメラを向けたので顔を背けている。

WomanSantiago
Santiago Atitlan  (Map-7)
金物屋に爪切りを買いに行ったがなかった。店の女性が、「スペイン語ができないのか」と、Corta uňaという単語を教えてくれた。たくさんの鳥の柄はサンチアゴでよく見るデザイン。

 

第3日(Dec 23 TUE)〜 第7日(Dec 27 SAT)
サンチャゴ・アティトランSantiago Atitlanでの休息
 
Santiago  (Map-7)

ホテルPosada de Santiagoで4泊。ここは鳥が多く絶えず鋭い鳴き声がする。色とりどりの花も楽しい。湖でのボート遊び、プール、サウナ、ジャグシー、どれも宿料に含まれていてタダ。

宿料はとてもリーズナブルで、広いレストランでの食事も安い。他のホテルから食事だけしにくる人たちも多い。従業員も親切で英語を話す人もいる。スタッフのRolandは親切かつ有能だ。(ただし、彼の提案した登山ガイド料は冗談にもならないほどひどく高いことが後でわかった。頼まなかったが。)宿泊客は、アメリカ人が多くカナダ人にも会った。このあたりは犯罪とも無縁である。

この旅日記は、ホテルの庭にある、湖とサンペドロ火山を望む小さな東屋で書いている。友人やこの1年お世話になった方々にメッセージを送ったり、本を読んだりして過ごした。ほんとうに、ほんとうにの~んびり楽しく過ごした5日間であった。の〜んびりしすぎて、書くことが何もない。

Posada
Hotel Posada de Santiagoの正面。雲と重なっている三角屋根がこれを書いている東屋。
9
ホテルPosada de Santiagoの中庭からサンペドロ火山を望む

第7日(Dec 27 SAT)

   

今日でサンチャゴともお別れだ

早朝、Tepepul King Park(Map-7')にtuku tukで行く。南の山の峠にある展望台(右)。山は毎日見ていたサンペドロ火山。湖から手前に広いコーヒー畑が紫色に広がっている。黄色の木は、コーヒーを守るために一緒に植えられている植物である。

ここから帰る途中、1990年代の内戦時の遺跡Panabaj Peace Park(右)に寄る。1996年に和平が成立するまでの36年間の内戦でおよそ10万人のグアテマラ人が殺されたという。ここアティトランはとりわけ悲劇が大きかった。この遺跡の地は大量殺人と和平の協定がされたところである。この美しい土地にもそのようなつらい歴史があったことを目の当たりに見た。これから平和が続くことを祈る。

 

TepepulTepepul King Park(Map-7')

Panabaj
Panabaj Peace Park

サンファン・ラ・ラグーナ Sanjuan La Laguna(Map-9)へ移動


サンチャゴの街のドック(モエゲ)から乗り合いボート(ランチャ、右写真)でサンペドロ・ラ・ラグーナ(Map-8)へ。そこからtuk tukでサンファン・ラ・ラグーナ(Map-9)のホテルUxlabilへ。ホテルの前に自動車をつけられず湖岸の狭い石の列の上を200m歩いて建物に入ったのには驚いた。

ホテルは、湖畔のすぐそばの急斜面にある。水鳥たちがたくさんいる。アティトランはマヤ時代から鳥で有名だったとか。まずはバードウォッチングを楽しむことにした。

Rancha
ランチャ

hotel
Hotel Uxlabil (Map-9)

Bird-1 b2 b3 b4
b6 b7 b8 bui

 

第8日(Dec 28 SUN)     北岸のウォーキング

サンチャゴではの〜んびりした5日間を過ごしたので、これからは少しアクティブになろう。船で湖を渡り、北岸の村サンタクルスSanta Cruz(Map-10)へ。ここから山の中の道をウォーキング。次の街ハイバリートJaibalito(Map-11)までは道が狭いだけだったが、ハイバリートからツヌーナTzununa(Map-12)への道は断崖絶壁上の狭い道で高低差が大きく岩を登ったり降りたりするところもある。景色は申し分なくすばらしいががきつい。これが二つの村を結ぶ唯一の陸上の道である。

およそ3時間歩いて狭い道が終わったところにLomas de Tzununaというホテルがあるのを見つけ昼食をとることに。このホテルのレストランからの眺めがすばらしい。次回ここに来ることがあればぜひ泊まりたいホテルだ。食事もおいしく従業員も感じが良かった。

次の村、サンマルコスSan Marcos la Lagna(Map-13)の賑やかな港まで歩き、そこからボートとtuk tukでホテルに戻った

Hiking
ハイバリート(Map-11)からツヌーナ(Map-12)への道は絶景だが険しい。海岸ぞいの絶壁の上をこのような人一人が通るのがやっとの狭い道が延々と続く。湖の向こうはトリマン火山。
Loma
狭い道を出たところにある、ツヌーナのホテルLomas de Tzununaで昼食をとった。前方はトリマン火山 Volcan Toliman 3156 m。景色が素晴らしく、各部屋に展望のきくベランダがあるようだ。一度泊まってみたい。(ただし、南向きなので光線がきつく山も霞んで見えるが)
Martin
ウォーキングの途中で会って一緒に歩いたイギリス人、マーティン。アニマルドクターで、グアテマラで3週間スペイン語の学校に通ったあとここに来てこれから中南米各国を1年かけてアニマルビジネスの調査旅行をするということだ。
また、自分を含め、イギリスの多くの知識人がSo-To-Zen(曹洞禅)に深い関心を持っている、という。

 

第9日(Dec 29 MON)     サンペドロ火山登頂 (Map-14)

旅行前、富士山型のきれいな形のサンペドロ火山に登りたいと登山靴とスティックを用意してきた。昨日のウォーキングでちょっと自信ができたので宿でガイドを頼んだ。ガイド料はQ70。

朝6時半にタクシーtuk tukでサンペドロ火山の登山口へ。登山口でガイドのJuanフワンさんに会う。英語は少しだが話す。入山料Q100をそこの事務所に支払い、6:50、ガイドの案内で登山開始。コーヒー畑の登山道を進む。しばらくすると森林の中に入り登りが急になる。2本のスティックの助けを借りて最初は好調だった足もだんだん重くなる。ガイドが5合目だというときには相当辛くなっていた。

思えば、最近は運動不足の上にほとんどハイキングをしていない。NYのMt. Marcyを14時間歩いたのは5年前、標高3000mを超える登山は7年前の台湾・ニイタカヤマ以来だ。そんなことをあれこれ考えながら、重い足はなんとか前に出る。いつだって登山はきつかった。こんなことで参ってたまるか!8合目ぐらいでガイドが"Possibly?"と聞いたのは「本当に登れるか?」という意味なのだろう。スロー・スローで進む。あと25分の登りが一番きつかった。

11:00、突然樹海が開けて山頂に大きな岩が重なっているのが見えた、ウォー!山頂には数人の若者。アティトラン湖の青色が目の前に広がった。この湖が切り立った崖に囲まれているのがよくわかる。ウォーキングをした東岸と北岸の険しさが見える。右手には5日間滞在したサンチャゴの街と滞在したホテルも眼下にある。宿で作ってもらったサンドイッチとフルーツを頬張りながら景色に見入る。

11:40、下山開始。下りは快調なスタート。2本のスティックのおかげで急で滑りやすい坂道をこなしていく。しかし、5合目あたりから足が棒のようになって柔軟性がなくなってきた。フワンさんは口笛で曲を奏でながらスタスタと進み、後ろから若者たちがぴょんぴょん跳びながら降りてくる。足というのはあんなに自由がきくものだったろうか。自分のは急に何十歳も歳をとったかのように硬くて出来損ないのロボットの足みたいだ。とにかくスロースローで止まることなく進む。2時半、無事登山口に着いた。

一瞬一瞬は辛かったがともかく一歩一歩進んだのが良かった。3020mの山頂に立ち「世界一美しい湖」を眼下に見ることができとても満足である。そしてこれができたこと、諸々のこと、ガイドのフアンさんはじめたくさんの人々に感謝の気持ちを持つ。

Guide世話になったガイドのフアンJuanさん。Santiago
                      眼下のサンチャゴ。A: 滞在したホテル、B: モエゲ、C: カテドラル

ToheiSanPedro

山頂で出会ったメキシコ人の若者に撮影してもらった。彼らは二人とも日本語を学んで富士山に登ったことがあると日本語で話してくれた。

サンペドロ火山山頂(3020m)からのアティトラン湖の展望  The spectacular view of Lake Atitlan from the summit of Volcan San Pedro, 3020m (Map-14)

                 Tzununa       Jaibalito  Santa Cruz           Panajachel  Sata Catalina San Antonio                              Volcan Toliman  Santiago  Volcan Atitlan           
ViewSummit

この木の陰に滞在中のサンファンがある      昨日歩いた北岸               パナハッチェル     ウォーキングをした東岸      「盗賊」が出没するあたり   ここに来る前滞在したサンチャゴ トリマン火山とアティトラン火山

アティトラン湖 この湖は大規模な火山活動の後それが崩壊してできたカルデラ湖である。水深は最大340m。ここから流れ出る川はないが川に似かよった働きで、水が浸み出すところが2箇所ある。このカルデラを形成した噴火活動は、地質学でLos Chocoyos eruptionと呼ばれる大規模なもので、そのとき噴出した火山灰はフロリダからエクアドルまで広がった。その大規模な噴火活動の後に3っつの火山が形成された。

   

 

第10日(Dec 30 TUE)     サンファンの街 (Map-9)

昨日の登山のため、背中も足も痛くて痛くて階段の昇り降りも不自由だ・・ここ、滞在中のホテルはあたかも植物園の中にあるようで、いろいろな植物があり鑑賞して回ることに。名前が分かったのはコーヒーぐらいだが。

     

1.coffee
コーヒーの木

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少し元気が出たので、サンファンの街へ歩いていく。静かでなかなか楽しいところだ。ボートのつくモエゲからの道が土産物屋街になっていて、その一番奥に地元の人のマーケットがある。ここのマーケットは小さいが清潔なビルの中にあるのに感心する。ここの土産物屋はどこも感じがよい。

下の1番目の写真は織物屋で、実演しながら製作者の署名入りの襟巻きのようなものを売っている。ちょうどグループ客が来てガイドが説明をしている。

また、アティトラン湖周辺は素朴画が有名で、ここサンファンでも絵を描きながら売る店がいくつかある。2番目の写真の店に入った時一つの大きな絵に引き寄せられた。4人の人が描かれている。髭を生やした医者が患者の歯をペンチで抜こうとし、片側では女医が女性患者に頭痛の手当を薬草でしているところだ。価格は$106という。気に入ったが、ちょっと高い。もう一周りと20分ほどして戻ったらその絵がない。店の人があれは売れたよ・・と。う〜ん、逃した魚は大きかった。

  気に入った絵が目の前から消えたので、もう絵を買う気はしない。他のものは、と見ていたら、鳥の刺繍がたくさん入ったカバンを見つけた。サンチャゴの金物屋の女性が着ていた衣装の柄とよく似ている。これをアティトランの唯一の記念として購入。   街のはずれにイエスキリストと思われる像が建っている。この像は蛇を持っているのが変わっている。   歩いて、マヤ人の顔と呼ばれる山(写真下の左の山)の麓にあるコーヒー工場に行く。コーヒーの実を洗って中の種を取り出し選別して戸外に5日間日干しにする。写真は日干ししているところ。
20 textile paintings   21 bags   26 Jesus   23 coffee
               

コーヒー工場で見学の後、最高級のコーヒーを味わった。そこに現れたのがErwin君。奥さんがここで働いているということだ。彼はグアテマラ北部のティカル付近の出身。英語が上手で楽しく話をした。

グアテマラ人の大部分はマヤ語を話す。マヤ語は21の方言があり、自分は北部のイッシャ語とサンファンのスツキル語を話す。他にスペイン語と英語も。自分の祖父はシャーマン(神とコンタクトする人)であった。グアテマラ人の80%以上はカトリックやプロテスタントであるが、自分はマヤの神、マシモンMaximónを信仰している。最近はマヤ伝統のマシモンの人気が高くなっている。キリスト教の牧師はマシモンのことをユダ(イエスを裏切ったユダヤ人)と言って非難する。
以前は北部でゴム工業に従事していたが合成ゴムの出現で天然ゴムは斜陽化した。などなど、とても興味ある話であった。

Erwin  

コーヒー工場からの帰り道で会ったDaliaとその友達。

サンファンの人々は、女性も男性もとても気さくで、誰もがすれ違いに笑顔できちんと挨拶する。

おはよう- Buenos dias!
こんにちは - Buenos tardes!
こんばんは - Buenos noches!

やあ - Ohla!

また、写真を撮って良いか、と聞くと喜んでポーズをとる。写真右側のDaliaはアドレスを教えるから写真を送ってくれ、と。

  Dalia   Map
サンファンの地図。小さな村だ。マヤ人の顔、と呼ばれる山にも登りたかったがさすがに今日は足が痛くてあきらめた。
画廊で気に入った絵が手に入らなかったが、街には道路沿いにたくさんの壁絵があるのでそれを鑑賞して撮影することにした。村人の生活を題材にしたのものがほとんどで風景画や宗教画もある。見ていてとても楽しい。      
Painting-2 Painting- Painting-3 Painting-4 Painting-6
Painting-5 Painting-7 Painting-8 Painting-9 Painting-10

 

第11日(Dec 31 WED)   アティトランよさらば

ここサンファンのホテルHotel Uxlabilは、最初はアクセスの不便さに驚いた。この前に泊まったサンチャゴのホテルにあった「洗練さ」が無い様にも感じた。しかし、スタッフたちが気持ちの優しい人たちばかりということが分かってきてすぐ居心地が良くなった。

Bus今日は、アティトラン湖と別れの日。サンファンから公のバスに乗りグアテマラシティへ。バスは、戦車を連想させるようなガッチリとした作りだ。料金はQ40と来る時のタクシーの1/20以下。しばらく湖岸を走った後、エンジン音をうなるように響かせながらジグザグの道をぐいぐい登っていく。おそらく標高差で数百m以上は登ったのだろう。眼下に見るアティトラン湖、遠くに見える火山に別れを惜しみつつバスはサンタクララの村(Map-15)へ入る。

およそ4時間のバスの旅でグアテマラ市内に着く。タクシーに乗り換え今晩のホテルへ向かう。10分ほどのドライブの後、基地の検問所を思わせる、大きな格子状の鉄の門の前で止まる。え〜いったい全体どこに連れて行かれるんだ?運転手が降りて門に近づくと、銃を持ったいかめしい兵士のような門番が門を開ける。タクシーは中へ。基地ではなく普通の住宅街だ。100mほど走りホテルへ。そうか、この一画はゲートと銃で守られた『安全」な街なんだな。こんなところに宿泊するのも初めてだ。Hotel Casa Blanca Inn

  Unixibial
サンファンのホテル。右端アパート風の建物がHotel Uxlabil。発音しずらいが「大気を吸う」という意味だということだ。ホテルの左2番目の家は屋根だけ見えて水中に沈んでいる。近年、水面が数メートル上昇したため。以前はホテルの前まで車道があったが今は車でホテルの前に行くことができない。この場所からホテルまで湖岸の石の列の上を歩かなければならない。
 

Staff
サンファンのホテルのスタッフ。左からLucas、Anjela、Juan。3人とも英語は話さないが真面目で親切、そして愛嬌がある。家庭的な雰囲気のホテルであった。オーナーも親切な人で英語が上手である。Lucasが私の荷物を担いで湖岸のあの石の列の上を運んでくれる。

 

staff2
レストランはカウンター越しに台所につながっている。彼女の名前は聞き忘れたが。気さくで楽しい人だった。

 

第12日(Jan 1 THU) ~ 第13日(Jan 2 FRI)   帰宅

元旦は、ここグアテマラでも休日で、興味があった博物館もお休み。この極めて安全なホテルで1日過ごすことにした。陽の当たる庭で年賀メールを書いたり本を読んだり。

同宿のJimと話をする。彼はフランス系カナダ人でAlbertaに住んでいて、仕事はサンドオイル関連ということだ。スペイン語を勉強していて、グアテマラに別荘を借りたいと思っている。物理の話や、国際問題、歴史など話題豊富でディナーを一緒にしながらおしゃべりを楽しんだ。(Jimが2015年の世界の課題はテロであろう、と言っていた。帰ってすぐ、パリの新聞社などのテロ、「イスラム国」による日本人に対するテロで彼の予想が不幸にも的中してしまった。)

持っていたグアテマラのお金ケツァールQuetzalを全て使いきった。Quetzal

午後11時過ぎの深夜便でNJに飛び現実世界に戻った。

 

 

旅行記を読んでくださったみなさま、感想をお寄せくださった方々、ありがとうございました。もし、「世界で一番美しい湖」に旅されようというお気持ちがあればお知らせください。具体的な情報を差し上げられると思いますので。

とうへい

 

 

 

 

 

旅行を振り返って

景色と観光:申し分なく楽しくリラックスできた。人々は純朴かつ朗らかで親切。古代マヤ人の誇りを持っている。私の好きな「冒険心」を大いに満足させてくれた。できればまた来たいものだ。住むことができれば最高だが・・・・・

気候:昼間は暑くて日差しが強いが晩はけっこう冷える。パナハッチェルのホテルには暖炉があったのでまきの炎を楽しみ温まった。サンチャゴで寒い!と言ったらホテルのオーナーが電気ストーブを入れてくれた。雨は一滴も降らなかった(12月は乾期)。

言葉: 英語が通じるところは少ない。スペイン語は挨拶程度ですませた。ただし、「モエゲ」(波止場)などタクシーで行き先を指す言葉はホテルなどで聞いて学んだ。値段の交渉に必要な数字はその度に調べた。あとはジェスチャー言葉で通して問題がなかった。このような横着を許してくれた人々に感謝!スペイン語ができればもっともっと楽しかったろうと思う。

ホテル : コスト・パフォーマンスからいってとても良かった。つまり安上がりだった。これが一番リラックスできた理由だろう。1泊$40〜60で十分満足できる。(1泊$10〜30のホテルも多い)食事も、きちんとしたレストランで$10ぐらいで美味しい。どこも部屋数が少ないので早めに予約を入れたほうがよい。

犯罪:幸いなことに危険を感じたことはなかった。噂の盗賊にも出会わなかった。一度だけTuk Tukの運転手にぼられたが大したことなし。山道の峠付近などで何回か警官を見た。メキシコなどから麻薬を扱うギャングが流入しているという情報もあるので警戒しているのかもしれない。

衛生:この時期は蚊などの虫も少ないのか大きな問題はなかった。ただ何かいるのだろう。かまれてかゆい経験は少しだけあった。ホテルはどこも清潔だ。人々は掃除好き。

金銭:クレジットカードはホテルなどで使えるが、VISAだけというところや、キャッシュなら5%引き、というところもあった。ドルで払うこともできるがグアテマラのケツァールは必要だ。銀行によってはドルを交換しないところがあった。店で交換したこともある。ボート、車、タクシーなどのサービス料金は、こちらが知らないのにつけこんで正規の価格の何倍、何十倍もふっかけてくることがあるので予備知識が必須。また、公共のバスなどを除いて、料金、買い物では交渉をしなければならない。チップは必ずというわけではないが、Q1〜5を礼にあげると喜ばれる。重い荷物があると、頼まないのに担いでくれる人がどこにもいる。少しのチップでOK。

旅行者:世界中どこに行っても日本人に会うものだが、今回は全く見かけなかった。グアテマラでも北部のティカルなどマヤ遺跡の方は多いかもしれないが、火山や湖は日本人には珍しくないからか。東洋人は、中国・西安出身でカルフォルニアで勉強をしているLeiさんと話をした他何人かの中国人を見た。圧倒的にアメリカからの旅行者が多い。

 

グアテマラ・シティからアティトランへの交通手段

1.普通のバス 市内の異なるバスターミナルから、アティトラン地域の比較的大きい各村へ1日数回出ている。Q40(=$6程度)

2.シャトルバス 空港から出ていてインターネットで予約できる。観光客専用。$25〜30

3.タクシー $100〜150

1のバスで問題ないと思うし地元の人たちと同席するのも面白い。ただ、インターネットでは情報が得られにくいので、旅行の初日にグアテマラ・シティに泊まって情報を集めたら良いのではないか。